受験対策

2021中学受験・コロナ休校は公立中高一貫校の受験に影響する?塾の対応は?

3月末からの相次ぐ休校措置に、小学校の授業もままならない日々が続いています。

中学受験を考えている6年生にとっては、受検本番までのカウントダウンが始まっているのに…という思いもあるのではないでしょうか。

大学受験に関しては、文部科学省から変更の可能性が示唆されています。

また高校受験を控える中学生についても、地域の学習方法の差が不公平とならないように各自治体に注意を喚起されています。

では中学受験については、今回の新型コロナによる休校の影響はあるのでしょうか?

ここでは『公立中高一貫校の受検』を中心に、文部科学省からの小学校教育に関する会見と、中学受験の各大手塾5つのコロナ休校中の対応を検証していきます。

中高一貫校の試験の内容を確認

中学受験の公立と私立のいちばん大きな違いは、入学者選抜方法です。

私立では学校ごとの科目試験がたてられますが、公立では「適性検査」や「作文」が課されます。

この公立中高一貫校受検の「適性検査」では、複数教科の知識を活用して論理的に考える力や表現する力が求められます。

選抜の種類と内容

選抜においては、ほとんどの学校で適性検査や作文の出題があり、さらに面接や抽選、あるいは二次検査を実施する所もあります。

選抜の資料には調査書・適性検査・作文・面接(志願書含む)の4つが挙げられます。

調査書は小学校の先生が作成する資料で、評定をメインに特別活動や行動や出欠などの記録になります。多くは5.6年生の2年間が対象です。

適性検査はいわゆる学力試験ですが教科横断型の問題であり、小学校教育の知識をベースに、総合的に判断する力や自分なりの提案を言えるかなどの検査になります。

作文は一般的に、与えられた文章を読み、それに関する課題について自分の体験・経験、知識を絡めながら400~450字程度の作文を課されます。

面接は、個人面接や集団面接など、学校によって形式が異なります。多くの学校では出願時に受験生本人の直筆による志望理由書が面接の資料になります。

選抜で試されるもの

上記では、選抜で評価される挙4つの調査書・適性検査・作文・面接見てきましたが、いずれをみても、直接小学校教育の知識を問われる問題はありません。

生徒がこれまで学んだことや身につけた知識を総合的に使って答えを導き自由に自分の考えを表現することが中心ですので、コロナで休校になったことが直接試験に影響を及ぼすことは無いと思われます。

むしろ、今回全世界に多大な影響を及ぼした新型コロナについて、社会問題や時事問題として出題されることもあるかもしれません。

日頃からニュースや新聞、親子の会話などを通して幅広い知識を身につけること、自分なりの意見を持つこと、他者の意見に耳を傾けることと言った学びが表れることになるのではないでしょうか。

コロナ禍における大手塾の対応

四谷大塚

2020年4月17日付
四谷大塚では、新型コロナウイルスの感染防止のため、校舎での授業受講ではなく、自宅でのオンライン授業受講・テスト受験に切り替わっています。

特に、高学年生徒に向けたオンラインのIT授業「予習ナビ」「復習ナビ」は、精鋭講師による、高いクオリティーと魅力のある授業と言われています。

オンライン授業に加えて担任講師によるリモート指導も活用、学びの時間を止めることなく受験に臨める体制を整えているようです。

またコロナ休校中の全国の小学生に向けて、太っ腹にも映像授業を無料招待しています。

SAPIX

2020年4月25日付
SAPIX小学部では、通塾生は5月6日までのすべての授業を取りやめ、5月7日以降についても引き続き5月31日までの授業を取りやめています。

また5月のサピックス主催学校説明会は予定していたすべての学校において開催を見送り、5月の入会テストもすべて見送りとし、通塾生の健康を重視した対応になっています。

小6生はSAPIX中学部の授業動画で学習を続けています

日能研

2020年4月17日付
緊急事態宣言が発令されることを受け、塾生の安全面を第一に考えた結果、地域ごとに授業の休校措置を取ることを決定しています。

4月以降のテストは自宅で受験、今後は動画配信による授業を充実させて対応するようです。

早稲田アカデミー

2020年4月8日付
早稲田アカデミーは、校舎における対面式の授業を4月8日以降、当面の間見合わせる調整をしています。

4月分からの授業は、自宅のパソコン・タブレット・スマートフォンで受講可能な「双方向Web授業」(オンラインのライブ授業)に替えて行う予定です。

栄光ゼミナール

2020年4月13日付
4月14日(火)から5月6日(水)までの休校措置は東京・神奈川・千葉・埼玉の各教室に追加して、北海道、宮城、栃木、茨城、群馬、京都も休校としました。

休校中はiPadを使用したリアルタイムの映像授業「映像授業ライブ配信」を使っての学習となります。

映像授業では、リアルタイムで質問できるチャット機能や大切なポイントを保存するスクリーンショット機能などがあり、過去の授業も復習に役立てながら対応しています。

まとめ

2021年公立中高一貫校の受検
  1. 選抜資料に直接小学校の知識を問う問題が無いため、出題内容にコロナの影響は無さそうである
  2. コロナ禍の塾の対応は休校だが、直接授業に替えて映像授業で対応している

特に、受検に不可欠ともいわれる通塾の部分では、公立小学校よりも柔軟な対応が出来ているために、現在それほど心配はないと思われます。

むしろ日中に学校が無い今、チャンスだと思って受験勉強にいそしんでいるかどうかという意味では、例年の勉強計画が使えないため、個人ベースで多大な影響をうける人もいるかもしれません。

ピンチをチャンスに変えるのは、コロナが猛威を振るう今かもしれませんね!