新共通テストの本試験の日取りがいよいよ決定しました。
日程は、予定を変えずに21年1月16・17日に行われます。
そして例年1週間後に東京と大阪で行われてきた追試験は、2週間後の1月30、31日に全47都道府県で実施されます。
去年は、体調の悪い受験生は試験を受ける機会が無くなったり、個別試験そのものを中止した大学もあり、涙をのんだ受験生がたくさんいました。
今年は補足としての試験日も決まりましたので、記事の中で詳しく見ていきたいと思います。
共通テスト日程・個別試験日程
共通テストの日程
昨年度までの大学入試センター試験に代わる『共通テスト』の試験日程は、これまで同様に予定を変えず21年1月16、17日行うことが正式決定しました。
今まで1週間後に東京と大阪で行ってきた追試験については、2週間後の1月30、31日に全47都道府県で実施することになりました。
個別試験の日程(前期・中期・後期)
各大学の個別試験についても2月1日から私立大がはじまり、2月25日以降に国公立大の前期日程、3月8日から公立大中期、3月12日から国公立後期と、今までのスケジュールを変えずに行われます。
個別試験の新型コロナに感染した受験生への配慮策としては、追試験日の設定か別日程への振り替えを可能とするよう文科省から大学へ求めるとしています。
追試験・予備の試験日とは?
上記の繰り返しですが、重要なのでもう一度まとめておきます。
共通テストの追試験
追試験は2週間後の同月30、31日に、全47都道府県で実施します。
新型コロナウイルスによる休校での学習の遅れを理由に、追試を受験することも可能とします。(条件や詳細などは今後決定します。)
また、感染拡大などに備えて追試の2週間後にも、さらに予備の試験日を設けるなどして、体調不良で受験できない受験生を無くす試みです。
個別試験(前・中・後期)の追試験
個別試験の新型コロナに感染した受験生への配慮策としては、追試験日の設定・別日程への振り替えを可能とすることで、対応することが要請されています。
出題範囲の変更
共通テストの出題範囲
出題範囲について、共通テストは変更なしです。
個別試験の出題範囲
各大学の個別試験では、高校3年で学習することが多い数学や理科、社会の科目で選択問題を選べるようにします。
出題範囲を工夫するようにして、浪人生と現役生に不利が生じないようにする策が講じられました。
選抜(旧AO・推薦入試)の出願時期と日程
総合型選抜(これまでのAO入試)は、出願時期を2週間繰り下げて9月15日から出願受付になります。
学校推薦型選抜(推薦入試)の日程は11月1日からと、従来の日程通りです。
しかしながら、今後の感染拡大の状況によっては、日程を変更することも決定しました。
今後もし再休校になった場合は?
感染の再拡大などで、これから秋以降に再び休校した場合は、高校卒業や大学入学時期が4月以降にずれこむ可能性があること(9月新学期説)も検討課題として挙がりました。
もし仮にそうなれば、入試日程を大幅に変える方針もあり得るということも決定済みです。
今後の課題
今回残った課題としては、「追試験を受ける要件について」です。
休校での学習の遅れを理由に追試を受験することも可能、など、一見受験生に優しいようにに見えて多くの問題をはらんでいます。
「学習の遅れをある程度証明すべき」
「浪人生を対象にしない」
「出願時から追試験を選べるのは望ましくない」
などの意見を踏まえて、今後はより具体的な案の提示が求められますね。
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日程を延長しないという選択は、夏休み時期は休校中の授業に充てる学校がほとんどであり、予定通りに進めば9月には通常のシラバスまで追いつくという算段があってのことではないでしょうか。
例年通りであれば、昨年のセンター試験申し込みは2019年9月30日から10月10日(消印有効)。
文部科学省では、この先に公表される「大学入学者選抜実施要項」にて、日程を含めた詳細を示すとしています。
引き続き6月公表の「大学入学者選抜実施要項」が分かり次第、更新します。