2021年から始まる「大学入試共通テスト」ですが、もし新型コロナに感染してしまったらどうすればいいのでしょうか?
大学入試センターHPで発表された「受験上の注意」と「共通テストQ&A」からその対処法をわかりやすくお伝えします!
本人が感染したら?

試験当日に、受験者本人が新型コロナウィルスに感染している場合は受験することができません。
これは「受験上の注意」P3の2(1)④にはっきりと明記されています。
④新型コロナウィルス等の感染症に罹患し、試験日に入院中または自宅や宿泊施設において療養中の者は、他の受験者や監督者等に感染するおそれがあるため受験できません。追試験の受験を申請してください。また、試験日に発熱・咳等の症状があるなど、体調が万全でない場合は、無理して受験せず、追試験の受験を申請してください。
コロナに感染してしまった場合は、とにかく追試験の受験申請をしましょう。
追試験の日を取りあえず確保したら、あとは治療に専念して次の受験に備えるのが得策です。
濃厚接触者になったら?
本人が患者でなく「濃厚接触者」になってしまった場合でも、「4つの条件」を満たしていれば当日受験することが出来ます。
※濃厚接触者として健康観察や外出自粛を要請されている人のほか、過去2週間以内に政府から入国制限や入国後の観察を必要とされている国や地域から入国した人も含みます。
PCR検査などで陰性なこと
当日に無症状なこと
公共交通や過密場所を避けて試験場に行けること
終日、別室で受験すること
新型コロナ感染の検査

まず感染しているかどうかの検査(初期スクリーニングといいます)は
・自治体によるPCR検査
・検疫所による抗原定量検査
に限定されています。
これは、一般のクリニックなどでの検査は受検要件を満たさないので注意が必要です。
検査結果が陰性と判明するまでは受験できませんので、結果が出るまでの待ち時間も含めて検査のスケジュールを組みましょう。
試験会場までの行き方
当日は試験会場までどうやって行くかも指定されています。
公共の交通機関(電車、バス、タクシー、航空機(国内線)、旅客船等)を利用せず、かつ、人が密集する場所を避けて試験場に行くこと
この場合は、自家用車を使っての送迎が一番現実的になります。
しかし、自家用車を持っていない人はどうすれば良いでしょうか?
最近は「コロナ患者専用タクシー」などもありますので、お住まいの自治体の相談窓口などに電話で問い合わせてみるとよいでしょう。
4つの条件を満たさなかった場合は
濃厚接触者になり、上記の4つの条件を満たさなかった場合は受験することは出来ません。
無理やごまかしをして受験資格がなくなっては、元も子もありません。
追試験の受験申請をすることが出来ますので、慌てずに手続きを行い、次回に備えましょう。
会場でコロナの症状が出たら?

当日、会場に着いてからなんだか体の調子がおかしいと感じたら、まずは試験場の担当者に申し出ます。
その後別室(休養室など)で医師や看護師などにより、受験者持参の「健康状態チェックリスト」をもとに問診をして、受験するか追試験の申請を行うかの判断をすることになります。
まずは慌てず「追試験の申請」をしよう

今回の大学入学共通テストの一番の特徴は、それぞれ2週間後の追試日が設定されていることです。
感染していても無症状の場合や、自覚はなくても発症直前の状態など、いつ何時体調が変わるかもわかりません。
受験のプレッシャーに加えて、ウィルスとの不安も加わりますが、心強い「追試験の申請」ができるから大丈夫!
まずは安心して、受験までの学習時間の確保とともに、栄養と睡眠時間も死守してくださいね。