「内定辞退セット」とは?
では今回話題になった「内定辞退セット」とはどんな内容なのでしょうか?
①解説書(表紙)
②内定辞退用便せん4枚
③キレイに書ける記載例入下敷き1枚
④郵送用封筒2枚
なんときめ細やかな対応でしょうか!
文字の美しさに自信のない人・語句や感じの使い方に不安な人・そもそも手紙の書き方がわからない人に、「上からなぞる写経方式」の下敷きが付いてくるとは何とも嬉しいですね。
あとは切手とペンを持ち歩けば、すぐに対応することができます。
就職活動はスピードが大事なことが多々あるので、就活カバンに入れておくと本当に助かると思いますよ。
ちなみに切手は、定形郵便25gで84円切手です。郵便局のほかコンビニ、スーパーのインフォメーションコーナーなどでも扱っています。
便箋2枚の他に一緒に送付するものがある場合は、重さによって切手の値段が高くなります。
切手代が足りないと、受け取った会社、つまりあなたが断ろうとしている相手方企業に払わせることになり、さらに迷惑をかけてしまいます。
不安な場合は郵便局の窓口で重さを測って切手を買いましょう。
今まで先輩たちはどうしてきたの?
内定辞退の伝え方は4通り
- 電話で伝える
- 手紙で伝える
- メールで伝える
- 面会で伝える
今までは電話が基本とされていました。それは直接担当者に伝えることで誠意を表し、また相手に確実に伝えたという確認が取れるからです。しかし担当者が不在である、時間指定が難しいなどの問題がありました。
次点として挙げられる方法が手紙です。自分の言葉を直筆で届けることで敬意が伝わりやすいという利点があり、最近は一番多く使われています。受諾してもらえたか確認を取ることが難しいのですが、書き留めで郵送する事によって確実性を高めることが出来ます。
3番目の方法がメールです。こちらは形式としては軽くなりますが、送信履歴が残るメリットがあります。
最後の面会はなかなか勇気が要りますね。しかし、OBやOGに労を取ってもらったり、縁故紹介などの場合は誠意を尽くして、直接言うのが本懐ではないかと思います。
セットを上手に活用して誠意を伝えよう!

内定辞退に悩む理由は様々ありますが、「言いだすタイミングがつかめない」「穏便に済ませたい」「方法がわからない」といったやや内向的とも取れる発言のほかに、今の時代を象徴するような「オワハラ問題」が絡む事もあるようです。
※オワハラ問題
「就活終われハラスメント」の略語。良い人材を活用したい企業が就活中の学生に対し『内定を出すから他の企業を断ってほしい』と強要する事。
学生の就職活動中の不安を払しょくする機会としても、また企業側の募集活動の妨げになること・他の学生の求職の機会を奪っていることを考えても、内定辞退の意向を早く伝えることはとても大事な事です。最近はSNSやネットなどで一方的な伝え方をしてトラブルになってしまう例もあるとか…
社会への入り口とも言える就職活動は、社会人としてのマナーを学ぶ良い機会でもあります。
企業も学生もきちんと意志を疎通し合い、礼儀を尽くすことが一番大事なのではないでしょうか。