高校図書館の司書をしています。
大学で中等教育の国語科教員免許と図書司書を取得していたことが役立ち、もともと目指していた司書の職、なんと卒業15年後に念願が叶いました。
前職では企業の本社での事務・営業企画経験に加え、接客サービスでのコミュニケーションスキルが、現在の司書の仕事にとても役立っています。
図書館勤務は読書好きにはたまらない本に囲まれた職場ですが、それだけではとても勤まらないと感じます。なんとマルチスキルが求められる場面の多いこと!
勤務していると、学校司書の仕事はまだまだ社会に理解されていないと感じることも多々あります。
もしかしたら同僚である教員さえ、学校司書の職務について詳しく知らないかもしれません。
立場処遇も含めて、その意義が広まり改善されたら学校司書の仕事はもっとやりやすくなるのではないでしょうか。
プライベートでは、3人の子供の母親でもあります。
学校の現場にいる身として、こんなに子育て経験が役に立つことはありません。
仏頂面した生徒、反抗的な生徒に構ってほしい生徒、怒りではち切れそうな姿や今にも泣き出しそうな顔。
今の子たちもドライに見えて、まだまだかわいい部分もたくさんあります。
きっかけさえあれば、スクールカーストてっぺんの子から図書館常連組までいろいろ話をしに来てくれます。
教師でもなく、ただの事務職員でもない「図書館のせんせい」にしかできないこともあると思うのです。
話を聞くだけでもいい、存在を認めてあげるだけでも意味がある。
そんな身近な場所にいる大人は、今の世の中少なくなりました。
司書ができることはまだまだ無限にある!と思う今日この頃。
地味な職なのでなかなか表舞台に立つ機会がないのですが、そこはうまくアピールしながら
司書の活動が学校教育を支えていることを誇りに思って、仕事に励む毎日です。