今年は「司書講習」にもコロナの影響が出ています。
通常なら夏の期間に行われる「司書講習」ですが、今年は期間を変更したり中止にする大学がでました。
昨年は7大学開講でしたが、今年度は6大学。
しかし実際に募集しているのは4大学だけですので、予定していた方は要チェックです!
司書講習の大学が減っている?

実は年々、司書講習を開講する大学が減っています。
10年ほど前には14大学で開講していましたが、現在は半分以下です。
特に2020年は、新型コロナウィルスの影響により開講を中止した大学が2校あります(明治大学は司書メディアのみ開講)。

実は、司書の資格の人気は年々増しています。
最近は社会人の『調べる学習コンクール』なども話題を呼んでいますね。
司書として図書館で働くだけでなく、「生涯教育」の社会教育としてシニア層にも人気が出てきたのが理由です。
しかし、学びたい層が増えているに関わらず、講習が減っているのはどうしてでしょうか?
「学び」がオンライン学習へ移行している

2020年の新型コロナの影響により、「オンライン学習」という言葉がぐっと身近になりました。
今までの世の中は、一部の人達が自分から望んでオンライン教育を受ける、というスタンスでした。
しかし2020年5月からは休校中の活用により。義務教育でも通常教育としてしっかりと位置づけられた経緯があります。
もともと文部科学省は、これからは日本の子どもたち全員に情報教育を!(いわゆるインターネットでパソコン使いこなすことができる教育)と決めたGIGAスクール構想がありました。
小学校でプログラミングの授業を取り入れたのもその一環です。
また、授業で1人1台のパソコンがいきわたるように、と自治体と政府が予算をかけて整えている最中です(2022年完了が目標)。
しかし、それよりももう少し早く、司書資格業界には「e-Learning(イーラーニング)」という流れがありました。
もともと図書館の司書の仕事には、情報処理(検索・レファレンス)でインターネットをつかう業務が重要な位置を占めています。
ですからPCを使えないと出来ない業務がある程度存在するので、司書としてオンライン上で学ぶことが出来る能力は必須だとも言えます。
司書講習のメリット

いくら司書講習を開催する大学が減少してるとは言え、司書講習には素晴らしいがあります。
短期間で学べる
忙しい社会人、あるいは大学生でも、2か月で学べるという利点は大きいですよね。
もちろん短期間でも『13科目24単位』の条件は同じ。
ですから2か月間にで毎日朝から夕方まで授業を受け、課題をこなし、大学生が2年間かける量を覚えなければ資格を得ることは出来ません。
しかし、本気で司書職を目指している方、在学している大学に司書課程の無い学生には、短期間で司書の資格が取れることは大きなメリットです。
私の教え子では、育休中に時間を工面して資格を取った女性もいました。
対面で学べる

オンライン学習にも「スクーリング」という実習はありますが、あくまでも部分的になります。
ところが「司書講習」はすべて対面授業になるので、やはりライブ感が違います。
10代の頃とは違って社会人の学びは生徒の本気度が高く、授業後の先生はいつも質問攻めです。その場でわからないことが解決できることは大きなメリットです。
ほかの人の質問を聞いて理解が深まったり、自分の知識不足を知ることも、対面授業ならでは出来ることです。
また大抵の大学では、受講中の大学図書館を利用することができます。大学図書館は、カテゴライズすると”学術専門図書館”になり、専門図書がたくさん配架されています。
図書館学はメジャーな分野とは言い難いため、町の本屋さんの棚にいつも並んでいるとは限りません。ですから、課題や参考文献の資料を探すときに大学図書館が使えることは、司書の資格を勉強する時にとても良い環境と言えるでしょう。
オンライン学習のメリット

では、今増えているオンライン学習についてみていきましょう。
以前は「通信教育」という名称でしたが、現在は学びかたも随分と進化しています。
自分の都合良い時間に学べる
オンライン学習を選択することの最大のメリットは「決められた時間に受講しなくてもよい」ことではないでしょうか?
自分の空いた時間を有効活用することが出来るため、深夜や早朝、あるいは短時間をつなぎ合わせて、など、自分だけの時間割が組むことが出来ます。
講義の中止がない
2020年3月から5月にかけては新型コロナウィルスによって、全世界が外出を控えたり、在宅ワークに切り替わったりと、教育までもがストップする事態に陥りました。
そのような時、オンライン上でしたら比較的講義の中止は少ないはずです。
学びを止めることなく、自分の計画通りに進めることが出来るのも大きなメリットだと感じます。
自分のペースで学べる
これは録画可能な授業に限りますが、コンテンツ再生であれば、わからない箇所は何度でもわかるまで繰り返し再生することが出来ます。
これは経験がある方ならおわかりだと思うのですが、繰り返し再生の効果は絶大です。
また授業中の席の場所が悪くて黒板が見えない、先生の声が聴きとれない、教室の温度が合わないなどもなく、快適な状態で学べることもストレス軽減になります。
学ぶ場所を限定されない
2020年度からは、岩手県にある富士大学が開講しないことになり、とうとう東北地方以北では司書講習を受けられる場所がなくなってしまいました。
これからは学びたいにも関わらず、近くに適した場所が無いためにあきらめなければならない事態が出てくる可能性ができてしまいます。
しかしオンライン学習なら融通が利きます。なかには「一切登校必要なし」という学校もあり、ますます場所を選ばず学ぶことが出来るようになるのではないでしょうか。
八洲学園大学の通信制を例に考察
インターネット大学独自の特徴

ネットで通える通信制大学【八洲学園大学】は、2004年に開学した日本初のインターネット大学です。
なかでも人気なのが「図書館司書」の資格。
「来校不要」で各種国家資格取得ができると評判を呼び、実際、2019年9月卒業の89人を含め、累計2220人(うち50歳以上213人)が司書資格を取得しています。
<八洲学園大学の特徴>
- 来校不要…授業はインターネット上で行うので、横浜にある大学に行く必要はありません。
- 国家資格取得が可能…人気の図書館司書や学芸員の国家資格取得が卒業と同時に可能です。
学歴要件を満たしていれば、図書館司書は最短半年~ / 学芸員資格は最短1年~で取得を目指せます。 - 就職サポートあり…通信制大学では珍しい、就職支援を行っています。
履歴書添削や面接指導なども無料で利用することができます。
実際の学生はどんな人?

10代~80代まで幅広い層が学習している大学ですが、特に入学をおすすめしたい層は3つです。
20代以下の若年者層
全国どこに住んでいてもeラーニングシステムを活用した就職サポートを展開しています。
そのため資格取得後に就職を希望する方が入学しています。
実はもうひとつの隠れた人気の秘密が「大卒の資格」が取れること!
通学制と比べて学費が安く(約1/4以下)、自分のペースで卒業できるので(最長12年在籍可)、アルバイトで学費を稼ぎながら大学卒業を目指す方にも人気です。
30-40代の再就職層
再就職としての資格取得を目指す方です。
育児の傍ら・在宅勤務の傍らにコツコツ勉強ができる点が人気の秘訣です。
50代以上のシニア層
八洲学園大学は独自のシニア割を実施しています。
特に図書館司書資格を安価な学費で取得したいシニア層の入学が増えています。
心強い就職サポート制度
八島学園大学では、司書になるための就職支援を無料で受けられます。
これは通信制大学には珍しい支援制度で、履歴書添削や面接指導なども無料で利用できる仕組みです。
また教育訓練給付制度を活用すれば最大5万円が還付されます。
この教育訓練給付制度は、すべての通信教育や大学に適用されるわけではないので、確認してから入学するといいですよ!