ウェブ面接が増えている!
これは就職情報会社の「マイナビ」が2020年卒の学生を対象に調査ですが、なんとこの一年で2倍近くに増加しています。
どうして今ウェブ面接が増えているのでしょうか?
それは学生と企業側双方にとってメリットが大きくなってきているという事情があるようです。
企業としては、採用の面接や会社説明会をウェブ上ですることで、学生側が場所や時間を選ばずに参加できるようにして間口を広くする狙いがあります。
また2020年の東京五輪に備えて、都内の宿泊施設が混雑して地方の学生が集まりにくくなることへの対処の意味合いもあります。
もちろん大きな理由には経費削減もあります。
では学生側の反応はどうでしょうか?
好意的に受け止められている反面、まだまだ不安な声も…。
(引用;2019.6マイナビ調べ)
技術の飛躍的な進歩もあり、今やウェブ面接は直接対面とほぼ同じ位置づけになりつつあります。
実際に面接官も、ウェブ上で対面で話した後に直接対面で話してもほとんどギャップを感じないと感じているようです。
テレワーク(場所を選ばない働き方)が実現される期待感の中で、おそらく今後は主流になって来るのではないでしょうか。
ウェブ面接のやり方は?
ウェブカメラを使っての面接のパターン
「ウェブ面接」と言っても、いくつかのパターンがありますが、一般的に思い浮かぶのは段階が進んでからの面接でウェブカメラを活用する方法ではないでしょうか?
スマートフォンのビデオ通話や、スカイプなどを使った動画通話をイメージすると分かりやすいですね。
場所が会社指定の会議室でないだけで、質問の形式や答え方などは通常と同じですが、やり直しが効かないという点も一緒です。
さらに録画されている可能性が高いのでその点も考慮しながら話します。
AIを活用して一次選考に活用
AI=人工知能が面接官を務めるサービスを、一次選考として活用する場合もあります。
国内で120社ほどが採用している、スマホを使って面接ができるサービス「シャイン」は、質問はAIが自動で行います。
「バイタリティ」「柔軟性」「計画力」などいくつかの要素を評価するため、AIからの「学生生活で困難な状況を乗り越えた経験はありますか?」などの質問に答える形で面接は進みます。
学生が回答すると、AIで音声を認識し、即座に内容を分析。採点に内容が不十分な内容だと、AIが言葉を変えて深掘りする質問を続けることも出来ます。
スムーズに的を射た答えが出来ればすんなり終わりますが、要領を得ない答えが続けば1時間以上かかるケースもあるといいます。
この時、回答内容はすべて文字に起こされていて、それも参考にしながら最終的な合否判定をするのはあくまで受験先の企業が行います。
録画を送信して「動画エントリー」に活用
ほかにも、多くの企業で利用されているのがアメリカ発の「ハイアービュー」です。
世界ではアップルやアマゾン、コカ・コーラなどのグローバル企業で採用され、日本でも東京海上日動や旭化成など、採用人数の多い企業を中心にすでに利用されています。
スマホやパソコンのカメラを使って、質問に答える様子を録画する方式が主流で、エントリーした企業からメールを受け取り、そこに記載されたURLから用意された回答サイトにアクセスし受験します。
録画したものを提出すると、それを企業の採用担当者らが見て合否を判定し、次の段階に進みます。
撮り直しが効き、自分の納得したものが遅れるところが長所として挙げられるのではないでしょうか。