ウェブ面接上のマナーは?
基本的にはウェブを通じてでも直接でも、マナーは変わりません。たとえ自室に一人であっても、礼義を尽くして、独りよがりにならないようにこころがけましょう。
直接対面では、ドアをノックして入室退室や歩行移動や立ち座り動作も判断対象になりますが、ウェブ面接ではその代わりになる動作が存在します。
それは、アクシデント対処時の動作です。技術レベルが進歩してきているとは言え、通信の不具合等で映像や音声がうまくつながらない状況は発生します。
その際に出てしまう素の自分は、人となりを表しているといわれます。
「あれ?おかしいな」くらいのつぶやきから、「どうなってんだこれ?」「もーなんだよ!」などという態度まで、特に小パニック状態では無意識に出してしまいがちです。
こちらからは通信が遮断されているように見えても、企業側では全部見えている、聞こえているという可能性を忘れずに、「失礼いたしました」と対処できる冷静さを保ちましょう。
また、直接対面と遜色のないコミュニケーションレベルになってきたとは言え、代替手段であることに変わりはありません。
したがって、「本来なら直接出向くべきところを、簡易な手段で済ませることを受け入れてくださったお陰で、こちらとしても非常に助かりました」といった配慮を示す言葉を述べることがあっても良いと思います。
もちろん、始まる際のお辞儀や、最初から椅子に座るかどうかなども配慮の上(指定されていることもあります)で臨みましょう。
ウェブ面接の服装は?
ウェブであっても「面接」に変わりはありません。
大切なのはふだんの面接と同じ感覚で臨むことですから、スーツ着用、ネクタイ着用で臨みましょう。
直接対面ではないからこそ、よりきちんとした印象を与えることが効果的なように思います。
場所は背景を考えて
証明写真用の写真を自分の部屋で撮ったことがある人はわかると思いますが、背後に何もない場所というのは、なかなか難しいのです。
後ろに洗濯物や散らかった何かが映ったりしがちなので、背景は壁などすっきりとしている所を選んでセッティングしましょう。
窓の前では逆光になるので、窓とは反対側の壁の前のスペースがおすすめです。ドアや出入り口の上からロールスクリーン(無地の白系のもの)を垂らしてその前に椅子を置くのも効果的です。
わたしもセミナーの受講でskypeやZoomなどを使うことが多いのですが、どうしても自分と機材が近いとボソボソとした話し方になってしまいます。
そこで、ワイヤレスイヤホンのマイク機能を使って、パソコンやスマホを目線の高さの場所にして1Mほど離れた場所から話すと、普段通りの感じで話せるようになりました。
また、自分の声がどんな風に聞こえているのかや、どう見えているのかなど、友人同士で試してみるといいですよ。LINEのビデオ通話でも十分練習になります。お辞儀をしたり、笑顔で話したり、練習することはたくさんあります。
まとめ
ウェブ面接は企業にとっては面接官を務める社員のスケジュールを調整する必要がなく、効率化を進められるメリットがあります。
ウェブ面接を活用する企業には一次選考に使う企業もいれば、より段階が進んだ面接に使う企業もあり、今後ますます拡大傾向にあるといえるでしょう。
またAIによる面接も、人間が行うよりも偏見を排除出来るという側面もあるのです。性別や人種、年齢、職歴のブランク、出身大学にかかわらず同じ機会が与えられるため、求職者にプラスの影響があります。
学生が最新技術を使った選考を受ける機会は今後も増えそうで、自宅にいるまま内定を受けるような未来も遠くないかもしれません。