学校図書館

学校図書館本「除籍と廃棄」の違いとは?

学校図書館の本を処分する時に、除籍なのか廃棄なのか困ったことはありませんか?

こけしちゃん
こけしちゃん
そもそも除籍と廃棄ってどう違うんですか?
司書
司書
わかりにくいけれど、除籍と廃棄は使い方が違う言葉なのよ

図書館のお仕事の中ではよく使われる言葉です。覚えておくと便利ですので、2つの違いを見ていきましょう!

学校図書館本「除籍と廃棄」の意味

除籍とは

学校図書館の本は、書店から購入した後に『〇〇学校の本』として蔵書登録をします。

最近の学校図書館はデジタル化されている館が多いので、パソコン上で登録作業をおこなうところがほとんどでしょうが、手作業で「図書原簿」に記入されていることもあります。

もし何らかの理由で本を処分するときには、形は違えども各々の「図書原簿」から、まずは登録を消す作業をしなくてはなりません。

図書館では、この「図書原簿」という本の登録台帳から登録を抹消することを除籍といいます。

廃棄とは

それでは、除籍された本「除籍本」は次にどうなるのでしょうか?

除籍された本は、今やどこにも登録も所有もされていないフリーの状態になりました。

図書館としてはやっとここで手放すことが出来るのです。有り体に言えば捨てることになりますが、この処分する状態のことを廃棄すると使っています。

つまり図書館で廃棄するとは、処分する・手放すことをさして使う言葉なのです。

除籍と廃棄の使われ方の違い

厳密にいうと除籍と廃棄は全然違う作業です。

「除籍」は本の登録を抹消することですし、「廃棄」は本そのものを処分することですが、図書館では2つをセットで使う場面が多いかも知れません。

除籍すれば廃棄しなくてはなりませんし、廃棄するためには除籍作業が必要ですしね。

館内で除籍作業担当者と廃棄作業担当者を分けている場合は別として、一連の作業として「除籍と廃棄」を同じ意味合いで使っているところって案外多いように思います。

除籍と廃棄を間違ってしまうと大変な場面

先ほどは、除籍と廃棄は一連の作業の延長にあると説明しましたが、時と場合によっては間違えると大変な事になってしまうこともあります。

除籍を抜かして廃棄してしまう場合と、除籍しても廃棄を行っていない場合です。

除籍せずに廃棄する

もし除籍せずに廃棄してしまうとどうなってしまうでしょうか?

その場合廃棄された本は「不明本」になってしまいます。

年度末などに行われる蔵書点検では「館内に登録してあるはずの本が無い」状態なのですから、紛失や未回収扱いになるのです。

どこに行ったのか、誰が返却していないのか、必死になって探し回ることになってしまうかも〜(考えただけでも疲れが…)。

除籍だけで廃棄しない

反対に除籍作業をしただけで廃棄しないで置いたままになっていると、邪魔になるだけならまだ可愛いものですが、知らずに貸出してしまったり、誰かが間違って登録し直したり…。

経験上、結局作業が2度手間になることが多くありました。

除籍した後の本は、基本的には図書館にはもう存在しないはずの本ですから、速やかに処分することをおすすめします。

まとめ

学校図書館では、
「除籍」本の登録を消すこと
「廃棄」本そのものを処分すること
を指して使います。

除籍と廃棄は作業が互いに連動しているため、同じ意味合いで使われることも多いのですが、厳密には別々の事を指します。

どちらも図書館作業ではとても重要な意味を持ちますので、ぜひ覚えておいてくださいね!

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