感想文の題名、簡単に考えてませんか?
まさか、『○○○を読んで』なんて書いてませんよね?
感想文の題名は、いわば文の第一印象。
早く本文を読みたくなっちゃうような題名だったら、その時点からもうプラス評価が始まります。
さあ、目を引く気を引く題名の付け方を学びましょう!
コンクール入賞作品の題名
月刊誌『学校図書館』(発行:全国学校図書館協議会)には、毎年読書感想文コンクールの入賞作品が掲載されます。
今回は2020年2月号に掲載された内閣総理大臣賞・文部科学大臣賞の作品をみていこうと思います。
掲載は小学校から高校までの生徒作品になりますが、そこには特徴が大きく2つに分かれていました。
「感想文の題名」と『本の題名』を比べてみてくださいね。
感想を一言で表現する
(対象図書『雪の一生』)
(対象図書『いわずにおれない』:まどみちお)
(対象図書『舟を編む』)
(対象図書『自由への長い道:ネルソンマンデラ自伝』)
(対象図書『ザ・ヘイト・ユー・ギブ:あなたがくれた憎しみ』)
主題を一言で表現する
(対象図書『希望の筆:ダウン症の書家・金澤翔子物語』)
(対象図書『中西進の万葉みらい塾:はじめての「万葉集」』)
(対象図書『マンザナの風にのせて』)
(対象図書『魔女ののろいアメ』)
(対象図書『季節のごちそうハチごはん』)
題名の付け方
読書感想文の題名の付け方を国語科的に捉えるとするならば「思考力、判断力、表現力」の表現の場、となるでしょうか。または「感性や情緒のチカラ」を育成する場、かもしれません。
どの題名を見ても魅力的だと感じるのは、題名に彼らの読後感が強く打ち出されているからです。
その強い表現力が人を引き付けるので、私達は「え、なになに、どういうこと?」と早く読みたい気持ちにさせられるのではないでしょうか。
もちろん題名の付け方として、具体的な方法はいくつかあります。
題名の付け方の具体的技法
○題名の単語をリフレインする(繰り返す)
○印象的な単語を本文から抜き出す
○核となるセリフを引用する
○自分の感想を一文でまとめる
○本の主題を一言であらわす
なお、題名は最初に付けても最後につけても構いませんが、本文を書きあげた後にもう一度確認しましょう。
自分の論点とずれていないか、主題がぶれていないか、あなたが主張したかったことが込められているか、かならず点検することを忘れませんように。
まとめ
- 感想を一言でまとめる
- 主題を一言でまとめる
- 印象的な単語を引用する
- 核となるセリフを引用する
- 題名の一部を取り入れる