毎年恒例の、読書家ビル・ゲイツ氏による夏のおすすめ5冊が今年も出揃いました。
歴史系あり、文学系あり、サイエンス系あり。和訳されている本もありますよ。
それでは、読書の時間へ Here we go!
1.『Upheaval』By Jared Diamond
Jared Diamond氏の大ファンだというビル・ゲイツ氏、今回の最新作も例外なく推しています。
本書では世界の国々が危機をいかにして対応したか、事例を挙げて社会の在り方を探ります。
憂鬱な問題であることは確かですが、読み終える頃には前よりずっと希望がもてるはずです。
2.『Nine Pints』By Rose Gearge
もし血を見るのが苦手ならお勧め出来ないけど、と言いながらの本のタイトルは『9パイント』。
成人の平均血液量のことです。
一般的とはいえない領域ですが、興味があるなら面白いよ!と、ゲイツ氏大絶賛(super-interesting!!)の一冊。
3.『A Gentleman in Moscow』By Amor Towles
ゲイツ氏いわく、自分以外みんな読んでた!という世界的なベストセラーです。
ロシア革命で軟禁の身となった伯爵の、紳士の流儀を貫く姿に上質なドラマを感じます。
和訳が出版されています。
4.『Presidents of War』By Michael Beschloss
ベトナム戦争についてあらゆる面に対する関心が、ゲイツ氏のこの本を読む動機となりました。
この本にはベトナムだけでなく、米国が19世紀初頭から1970年代の間に関わった8つの戦争について書かれています。
大統領のリーダーシップについて非常に考えさせられます。
5.『The Future of Capitalism』By Paul Collier
経済学者の著者による本です。
ゲイツ氏に彼の分析や提案に全て賛成するわけではないけれど、と前置きさせながらも、資本主義の向かう先について彼の見通しは鋭いと言わしめています。
番外編.『The Rosie Result』By Graeme Simsion
ゲイツ氏が大好きなRosieシリーズ3部作がついに完結。
読んだことが無い人は前の2冊も読んでみて!と太鼓判を押しています。
番外編その2.『The Moment of Lift』By Melinda Gates
こちらはなんと、ゲイツ氏奥様メリンダ・ゲイツさんの著書。
贔屓目かもしれないけれど良い本だよ、と勧めています。
アメリカでベストセラー入りも果たしました。
個人(とくに女性)が能力を最大限に発揮できる社会の活動に尽力しています。
世界の問題は私達の問題である
歴史的な背景による各国首脳たちの目線、大統領の苦悩、世界の経済の憂える未来やジェンダーの問題…
一見自分とは無縁なように感じてしまうけれど、間接的あるいは細分化して考えれば個人と必ず繋がっている問題なのですね。
世界の問題は、私達自分自身の問題。今日は直面していないけれど、明日は当事者になるかもしれない。そんな危険を孕んだ世界に生きている事実。
大切なのは誰もが等しく課題を共有する事。そのために歴史的背景を知り、考え、個人として解決策を持つことだと思います。
そのためにもたくさん知識を得て、考えようと思います。まずはゲイツ氏のおすすめのこの5冊から、あなたも読んでみませんか?