「あれ?学籍番号が抜けている」
大学のオンラインでAさん(18)が気が付いたのは5月の連休明けから。
大学の通学授業は行われない、オンライン授業中の出来事です。
そして浪人有利と言われる今年度の新・共通テスト。
いま大学1年生の心の内で何が起きているのか、大学生活のリアルをご紹介します。
迷って入学した後の大学授業
大学1年生は一般教養としての科目が多く、学科みんなで同じ授業を受ける機会も多くなります。
オンライン授業で参加者は学籍番号で表示されるために、顔はわからなくても誰が出席しているかわかります。
Aさんは私立大の経済学部。実は、受験時の第一志望ではありません。
某国立大学を前期で受けましたが、旧帝大の受け皿となることも多いその大学は安全志向の受験生で倍率が高騰。
判定ではAだったにも関わらず結果は不合格となり、同じことが後期で受けた公立大学でも起こり…現在は自宅から通える私大に入学したという経緯があります。
大学のオンライン授業が始まった最初の頃は、参加者の抜けは環境が整っていないからだろうと思っていました。
しかし「参加必須」と通知のある講義やガイダンスからも少しづつ抜けていく学籍番号。
そんな時、高3の時のSNSグループで友人が発した言葉は、
「やっぱり、浪人することにした」。
ああ、それで学生番号が抜けてきているんだ…と、Aさんは大きく納得できたと言います。