話題の全寮制・公立中高一貫校「広島叡智学園」
ユニークな教育方法
平川さんは現在教育委員長をされていますが、その広島県では今、画期的な中高一貫校を作っています。その学校は広島県立広島叡智学園中学校・高等学校といいます。
なんと全国から入学志願者が殺到しているのです。
広島駅からフェリーを乗り継いで約2時間。瀬戸内海に浮かぶ離島、大崎上島にその学校はあります。
全ての建物が1階建ての広々とした校舎広島県立初の全寮制・中高一貫教育校で、なんと初年度の志願倍率は10倍と、社会の注目の高さがわかります。
公立校なので授業料は無料です。寮費や教材費を含めても月5万円。
なんと入学試験はペーパーテスト以外にも、2泊3日の宿泊型も!試験をしながら、学力だけではなく寮生活の適応性なども見ているそうです。
初年度の現段階(2020年2月)では、まだ中1の40人しか在籍していませんが、将来的に中学校では1学年40人、高校からは外国人が20人入り1学年60人の、全校生徒300人の学校になる予定です。
授業スタイルも、とてもユニークです。3人で1つのグループになり数式を英語で説明する動画制作をしたり、英語で徒競走リレーのバトンのスムーズな渡し方を録画から分析する、などいわゆる受け身の授業ではありません。
広島叡智学園では世界に通用する英語力を身につけるために、段階的にすべての教科の授業も英語で行うなど工夫されたカリキュラムが組まれているので、現在中1全員が中3レベルの英語力(ケンブリッジ英検)を持つ実績を出しています。
叡智学園の目指すところ
広島叡智学園では新しいチャレンジをしていますが、他の公立の学校と比べて一番大きく違う点は 、新しい価値の創造を大事にする、というところです。
そして子どもたちが主役になれる環境をつくる、失敗を許容する文化を育むことを大切にしています。
時代の変化と共に、日本の教育・学校の当たり前が変わる時はもうすぐそこまで迫ってきています。これから新しい教育方法で学んだ子供たちが、将来世界に向かってどんな活動や情報発信を始めるのか楽しみに見守りたいですね!