学校図書館

新型コロナウィルス対策「学校図書館の活動ガイドライン」はSLA版が具体的で使える!

学校図書館に所属していれば何かとお世話になるSLA「全国学校図書館協議会」ですが、SLAのコロナ対策「学校図書館の活動ガイドライン」が非常に使いやすいのです!

なんといっても具体的。
多少の理想論はありますが、指針となること間違いなしのガイドラインです。

この記事では、短時間でわかりやすくサクッとご紹介します!

SLAとは、School Library Associationの頭文字。
もともと全国の学校図書館に関わる有志教員によって結成された団体です。

”学校図書館の充実発展と青少年読書の振興を図るため”に活動をはじめ、現在ではその意思を引き継ぎながら公益社団法人として活動しています。

コロナ禍における学校図書館「基本的な考え方」

⼈命尊重を最優先とし、国が⽰した感染症拡⼤防⽌対策の対応を図る。

学校図書館は学校教育の場所なので、学校図書館活動の再開、運営、休館等につ
いては自治体の教育委員会の⽅針に基づき、学校図書館⻑である校⻑の指⽰に従います。

休館中ではあっても、学校図書館はその機能を可能な限り果たせるように活動を⼯夫して、児童⽣徒の学びをサポートする必要があります。

そのためにも、常に最新情報を収集し、学校のWEB サイト等で情報発信をしたり、他の学校図書館や公共図書館等との情報交換をし、よりよい状況で⽣徒に対応できるようにすることが求められます。

また⽣徒・教職員が学校図書館を利⽤する時には消毒または⼿洗いを推奨し、館内での密集を防ぐ措置を講じることは当然ですが、心のケアの一部として、児童⽣徒間、教職員、保護者等、感染症罹患者や病院勤務者等関係者に対し、差別しない、差別させないことにも気を配るようにつとめます。

学校図書館としての「リスク評価」

利⽤者の動線や、接触箇所等を考慮したリスク評価をした上で、図書館内の感染症拡⼤防⽌の対策を講じましょう。

現状の確認や改善点の提案のため、管理職など複数人の⽴ち合いのもとで⾏うのが望ましいです。

⾶沫感染リスク評価

  • 学校図書館内の換気状況を確認する。
  • ⼈と⼈との距離がどの程度維持確保できるか。
  • 館内で、児童⽣徒等が会話する場⾯や場所がどこにあるか。

接触感染リスク評価

  • 他者と共有する物品や場所と接触頻度を特定する。

施設の感染リスク評価

  • 開館した場合、児童⽣徒の利⽤が多くなることが推測できるため、利⽤する時間帯
    を分散させるなどの⼯夫を試みながら、観察し、評価する。

感染状況のリスク評価

  • 学校のある地域に於いて、感染拡⼤の可能性が報告された場合、所属する教育委員
    会の⽅針や校⻑の指⽰に従い、対応について検討する。
  • 感染症拡⼤の状況によっては、対応を強化することがある。

開館時の留意点

基本的には、新型インフルエンザ等の対応策と同様の対応をします。

  1. Social Distance を確保(2mを⽬安とする)
  2. 3密にならない対応
  3. 発熱またはその他の感冒様症状を呈する児童⽣徒の利⽤制限
  4. 出⼊⼝や施設内の消毒薬設置
  5. 館内、利⽤前後の⼿指の消毒や⼿洗い、うがいの徹底
  6. マスクの着⽤
  7. 館内の換気(対⾓の窓を開ける。出⼊り⼝は開けたままにする)
  8. 館内の消毒

具体策の紹介

図書・資料の貸し出しについて→☆

カウンター業務について→☆

図書や資料の閲覧について→☆

図書館の情報発信について→☆

毎日の清掃について→☆

休校中に学校司書がしておきたいこと→☆

合わせて読んでみよう