ここでは「図書・資料の貸し出し」について、学校図書館の新型コロナ対策としてできることを、SLAの活動ガイドラインに沿って具体的に示します。
図書資料とウィルスについて
・紙やプラスチックなどに付着したウイルスの死滅時間等については、あくまでも現時点
での研究結果から、国の機関など信頼できる情報を参考とし、資料などを隔離す
る。隔離場所は、空き教室などを利⽤するなど、管理職に相談する。
・現時点において、アメリカ国⽴アレルギー感染症研究所が公表している目安
種類 | ウィルス生存時間 |
紙 | 24時間 |
ビニールコーティングされたもの | 72時間 |
プラスチック(CDケースなど) | 72時間 |
・紫外線による消毒も報じられたが、効果が確認されていないことや、資料への影響や⼿ 間を考えると推奨しない。
具体的には紙の本や紙芝居などは丸1日、ビニールコーティングされた本は丸3日、プラスチックのものは丸3日、隔離してから貸し出すようにする。
貸し出しについて
・貸し出し活動は生徒ではなく、司書や司書教諭が細心の注意をはらって担当する。
・できればパーテーションなどを設置し、飛沫感染を防止する措置をとることが望ましい。
・図書委員会などの活動は状況に応じて活動を控え、担当教諭や司書が代行して行う。
・ブックトラックなど児童⽣徒が触れる機会が多いものを、こまめに消毒する。
返却について
・返却は、対⾯ではなく、ブックポストや返却⽤の箱など⽤いて⾏う。
・図書のフィルムコーティングした部分や雑誌のビニールカバー部分、CD ケースなど、
消毒が可能な部分は消毒する。
・上記の表を参考に、隔離場所で一定時間置いてから配架する。
児童生徒に注意喚起すること
・入館する際と退館する際は、必ず手指の消毒をするように声掛けをする。
・書架の図書はウィルスが付着している可能性があるので、顔などを触らないことについて⽣徒に注意する。
・人と距離をとるように指導する。
・点字資料などは、利⽤後に必ず⼿洗いをするように表⽰・指導する。