大学受験対策

受験当日の落とし穴⁉同じ過ちをおかすな!過去のしくじり先輩達

いよいよ今年もセンター試験受験日が目前になりました。
どうしても学科の準備に気を取られがちですが、一番大切なのは当日の準備です。

毎年受験生から数々の失敗談やアクシデント、はたまた武勇伝を沢山聴かされています。思わず笑ってしまったり、絶句したり、涙ぐんでしまったり…

ここでは皆さんが当日同じ過ちを犯さないように、先輩方直伝「過去のしくじり体験談」をお伝えしたいと思います。息抜きにどうぞ!

過去のしくじり先輩たち

オーストラリア土産のパーカーと英字新聞プリント

衣服などの持ち物にも地図や単語の柄を避けるよう規定があります。

真偽のほどは確かではありませんが、学校に伝わる笑い話にオーストラリア土産のパーカーを着ていった先輩の話があります。

会場に着いて上着を脱ごうとした時に気づいたのが、その日の洋服のプリント柄。
オーストラリア土産のもので、背中には国土の地図に首都や主な観光都市名、砂漠や山脈の名前まで書いてあったそうです。

慌てて裏返しに着て試験を受けたと伝わっていますが、どうなんでしょうか(笑)。

その他にも、英単語がびっしり書いてある英字新聞柄の服を着ていたので、隠すためにコートを着たまま受験して暑過ぎて汗だくになった武勇伝が残っています。

6、試験時間中の注意事項
(1)⑦試験室内で,コート類を着用しても差し支えありません。
英文字や地図等がプリントされている服等は着用しないでください。着用している場合には,脱いでもらうことがあります。
(出典;令和 2 年度大学入学者選抜大学入試センター試験「受験上の注意」)

 

長すぎる新品鉛筆

机の上に何本鉛筆を出すか、消しゴムは何個にするか。多すぎれば邪魔になるし、少なければ不安になるところです。

過去5本の鉛筆と2個の消しゴムで臨みましたが、すべて鉛筆が新品だったために長すぎて、さらに消しゴム付きだからうまく重心が取れずにボロボロと連続3本落としてしまって隣席に舌打ちされたという生徒がいました。

実証してみたら、確かに消しゴム付きの鉛筆は多少重さもあって、ちょっと指の力を抜くと動いてしまいました。こんなところにも落とし穴はあるんですね。

ちなみに周りに聞いてみたところ、一番多かった答えは「鉛筆3本・消しゴム2個」でした。普段の模試から使って、ぜひ新品のままでお持ちになりませんように。

6 試験時間中の注意事項
⑴ 所持品の取扱い② 受験票,写真票のほかに試験時間中,机の上に置けるものは,次のとおりです。
黒鉛筆(H,F,HB に限る。和歌・格言等が印刷されているものは不可。),鉛筆キャップ
・ シャープペンシル(メモや計算に使用する場合のみ可,黒い芯に限る。)
・ プラスチック製の消しゴム
・ 鉛筆削り(電動式・大型のもの・ナイフ類は不可。)

③ 試験時間中に,次のものを使用してはいけません。
・ 定規(定規の機能を備えた鉛筆等を含む。)
(出典;令和 2 年度大学入学者選抜大学入試センター試験「受験上の注意」)

また菅原道真の和歌が書いてある大在府天満宮の合格祈願鉛筆ですが、以前の問題で、和歌そのものがシロヌキで問題に出たとか…それでは立派なカンニングになってしまいますね。今は鉛筆も規定が厳戒になっています。

過去のしくじり先輩たち~不正編

スマートフォンの電卓・検索機能を使用したりするのは、あからさまな不正行為なので失格になって当然の行為ですが、なかには結果的に不正とみなされてしまった残念なケースもあります。

「定規」は持ち込み禁止です

2019年の「定規」事件は、記憶に新しいのではないでしょうか。

国語試験中に、定規を当てながら文章を読んでいた学生が失格処分となったこの事件。定規は持ち込み禁止物のひとつになります。科目が国語であり、直接点数に結び付かない使い方だったとはいえ、所持品のルール違反であることは変わりません。

6、試験時間中の注意事項
(1)③試験時間中に次の物を使用してはいけません。

定規(定規の機能を備えた鉛筆等を含む。),コンパス,電卓,そろばん,グラフ用紙等の補助具
・ 携帯電話,スマートフォン,ウェアラブル端末,電子辞書,IC レコーダー等の電子機器類

これらの補助具や電子機器類をかばん等にしまわず,身に付けていたり手に持っていると不正行為となることがあります。
(出典;令和 2 年度大学入学者選抜大学入試センター試験「受験上の注意」)

 

問題冊子の時間内に持ち出す

受験生が試験時間中に問題冊子を外に持ち出すことは禁止されています。
今回は受験生が体調不良を理由に一時退出した際に、問題冊子を外部の人に手渡す不正行為で失格になりました。

生徒は既に解答が済んでいたので退室後教室に戻ることはなく、門の付近で待機していた予備校関係者に手渡したということです。カンニングではありませんが、決まりを守らなかったことで残念な結果になってしまいました。

ちなみにこの受験生は、先に私立大に合格していた為センター試験の失格は影響がなかったということですが、倫理的にどうかと思ってしまいました。

6、試験時間中の注意事項
⑵ 不正行為
① 次のことをすると不正行為となります。不正行為を行った場合は,その場で受験の中止と退室を指示され,それ以後の受験はできなくなります。
また,受験した大学入試センター試験の全ての教科・科目の成績を無効とします。

配付された問題冊子を,その試験時間が終了する前に試験室から持ち出すこと。
(出典;令和 2 年度大学入学者選抜大学入試センター試験「受験上の注意」)

 

「あと少しだけ!」が全点失格に

また試験時間が終わっても解答をやめなかった学生が不正行為と認定されました。
もう少しだけ、あと一個だけ。
もしかしたらマークのずれに気が付いて修正の途中だったのかもしれません。
あるいは時間が無くて解けなかった場所をとりあえず埋めていただけだったかも。

でも、失格になっては元も子もありません。
1点2点だけではなく、彼は全教科の点数を失ってしまいました。
本当にもったいない!

6、試験時間中の注意事項
⑵ 不正行為
① 次のことをすると不正行為となります。不正行為を行った場合は,その場で受験の中止と退室を指示され,それ以後の受験はできなくなります。
また,受験した大学入試センター試験の全ての教科・科目の成績を無効とします。

「解答やめ。鉛筆や消しゴムを置いて問題冊子を閉じてください。」の指示に従わず,鉛筆や消しゴムを持っていたり解答を続けること。
(出典;令和 2 年度大学入学者選抜大学入試センター試験「受験上の注意」)

まとめ

細かなルールを煩わしく思う気持ちもあるかもしれませんが、これらは受験生が公平公正に勝負できるために考えられたものです。

正しく実力を評価できる環境を保つには、受験する側も努力する義務が発生します。丁寧に規約を読んで平等な立場で当日に臨みましょう。幸運を祈ります!

https://donguri5.com/interview/dnc-attention

 

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