受験対策

2021年大学入試|総合型選抜・学校推薦型選抜とは?出願時期はいつ?(旧AO・推薦入試)

文部科学省は2020年5月14日、2021年度(令和3年度)大学入学者選抜の総合型選抜(AO入試)と学校推薦型選抜(推薦入試)についての通知を出しました。

通知を出した先は、「各国公私立大学長」と「各自治体長・教育委員会長等」宛て。つまり高校生の受け入れ先と送り出す側への通知です。

総合型選抜・学校推薦型選抜とは?

総合型選抜=旧・AO入試

総合型選抜」とは、エントリーシートなどの受験生からの提出書類のほか、面接や論文、プレゼンテーションなどを課し、受験生の能力・適性や学習に対する意欲などを時間をかけて総合的に評価する入試方式です。

2021年度入試からは、学校推薦型選抜同様に、各大学が実施する評価方法に、共通テストを含む教科・科目に係るテストや小論文、プレゼンテーションなどが学力を確認する評価方法を活用することが必須となります。

学校推薦型選抜=旧・推薦入試

学校推薦型選抜」は一般選抜に次ぐ規模の選抜方式で、国公立大学では全体の9割以上の大学が実施しています

一般選抜との一番大きな違いは、出身高校長の推薦を受けないと出願できない、という点です。出願にあたっては、「調査書の学習成績の状況◯以上」「◯浪まで」といった出願条件が設定されている場合もあり、誰もが出願できる入試というわけではありません。

学校推薦型選抜は、様々なタイプの選抜がありますが、大きく分けて「公募制」と「指定校制」の2タイプに分かれます。

「公募制」は、大学の出願条件をクリアし、出身高校長の推薦があれば受験できる選抜です。

一方の「指定校制」は大学が指定した高校の生徒を対象とする選抜ですが、私立大学が中心となっており、国公立大学ではほとんど行われていません。

また、一般選抜とは違い多くの大学では、「出願者は、合格した場合は必ず入学する者に限る」専願制の入試となっています。

通知の内容

今回の通知の大まかな内容は、今年度の受験が生徒に不利益にならないように、念押しと、新選抜方法の例を示すものです。

それというのも、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、高校生の部活動大会や資格・検定試験の中止、延期が相次いでいます。

各大学の秋以降に実施する総合型選抜(旧AO入試)と学校推薦型選抜(旧推薦入試)では、例年大会の出場記録や成績、資格や点数を選抜の基準にしていました。

それが今年は行えないため、どのような基準で受験生の合否判断をするかが各大学の課題となっています。

新選抜の方法の具体例が示された

今回の通知で、もっとも目玉となる部分は、その具体例です。

新選抜方法の例

・ICT を活用したオンラインによる個別面接プレゼンテーション、大学の授業
へのオンライン参加レポートの作成実技動画の提

小論文等や入学後の学修計画書大学入学希望理由書等の提出

を取り入れた多様な選抜方法の工夫が考えられること。

ポイント1.ICT教育の活用

今まで対面で行ってきたことをオンラインを活用するだけ、と言ってしまえばそれまでなのですが、なんにせよ初めての試みなので高校生は戸惑いが多くなりますね。

提示された例をみて思ったのは、就職活動の形態と似ているなあということ。

WEB面接にセミナーへの参加、プレゼンテーションは多少ディベート要素もあるでしょうか。

実技動画の撮り方も、もしかしたら指導に当たる先生よりも高校生の方が上手かもしれないですね。

いずれにせよ、これから受験までの期間の各学校でのICT教育の経験と成果が問われるものになると思います。

ポイント2.ポートフォリオ評価

教育でのポートフォリオとは、学習の過程や成果などの記録を、計画的にファイル等にためておくことを指します。

成果物としては作文や作品などで、電子データの形がこれからは主流になります。

こうした記録の蓄積を一覧することにより、成長過程を評価しようとするのが「ポートフォリオ評価」です。

一時的、あるいは切り取られた瞬間の成果で評価するのではなく、生徒自身が歩んできた努力と可能性を含めた多様性ある選抜方法に、これからの教育界も期待しているのではないでしょうか。

2021年の出願時期は?

新型コロナの影響により、令和3年度大学入学者選抜の日程はまだ未定の状態です。

正式決定の内容が「令和 3 年度大学入学者選抜実施要項」になりますが、国公私立大学関係者及び高等学校関係者等の審議を踏まえて発表されます。

例年の総合型選抜の出願時期は9月以降、合格発表時期は11月以降、学校推薦型選抜の出願時期は11月以降、合格発表時期は12月以降としていますが、学校関係者の間では令和3年度は時期が遅れるのではないかとの推測が多いようです。

教育評価が変わってきている

今年から小・中学校で移行措置に入った新しい学習指導要領でも、ポートフォリオ評価に掛けています。

新指導要領は「何を学ぶか」だけでなく「何ができるようになるか」を重視し、そのために「主体的・対話的で深い学び」など「どのように学ぶか」の工夫も求めています。

まさにアクティブラーニングが現場でつながり、育成を目指す資質・能力を育てる時代に入ったと言えるのではないでしょうか。