キーエンス財団が新2.3.4年生を対象にした奨学金の募集をしているのはご存知でしょうか。
採用されれば総額30万円を返済義務のない給付型の奨学金として支給されると、とても注目を集めています!
現在ほとんどが高校在学中に予約採用の手続きをし、入学と同時に1年生から受給を受けているのですが、この奨学金は2.3.4年生に採用をかけています。ですから、奨学金制度でこんなに途中学年に大きく門戸が開かれているものは本当に珍しいのです。
では、キーエンス財団奨学金について募集内容と、財団における奨学金の意義について紹介したいと思います。
キーエンス奨学金について
日本には5000以上の奨学金実施団体が存在しますが、その中で今注目されているのが公益財団法人キーエンス財団による給付型奨学金です。
聞きなれない人も多い財団名だと思いますが、実は設立が2018年6月のとても若い財団です。2019年に初めての奨学生が選考されて以来、毎年500名の新奨学生の募集を行っています。
加えて、キーエンス財団は毎年すでに大学生になっている新2.3.4年生にも奨学生の募集をしています。
キーエンス財団が特異な存在と言われるのは、日本の4年生大学に在学していること以外の条件がほとんどないこと。
意欲ある学生に広くチャンスを与えたいという設立の意図から来ているとのことなのですが、どのような奨学金制度なのか詳細を紹介いたします。
奨学金について
- 給付金額:30 万円
- 給付方法: 7 月 下旬に本人名義の金融機関口座へ振込みにて給付
- 毎年給付されるのではなく在学中一人一回限りである
応募資格
- 日本国内の4年制大学(通信教育課程及び夜間学部を除く)に在籍する大学生であること※医・歯・薬・獣医学部等において、4年制ではない学部・学科は対象外である
※短期大学、大学院もまた対象外である
※海外の大学の在学生も対象外である - 4 月 1 日時点で23 歳以下、日本国籍を有していること
- 勉学に励み、目標をもって頑張っている大学生であり、最短修業年限にて卒業の見込みがあること
- 当財団の奨学生ではないこと
- 4 月入学の新 1 年生は応募不可。新一年生はこちら→☆
※ 他の奨学金等との併用もできます
募集期間と人数
- 募集期間 毎年3 月 10日前後~5 月 10日前後
- 採用予定人数 毎年1,000 名程度
応募方法と流れ
まずはホームページに登録
- 財団ホームページ上にて、例年3 月 10日前後~5 月 10日前後の期間中に、本人が必要事項を登録する
- 応募サイトには小論文の課題がある
- 締め切り後に、登録された情報に基づいて財団の選考委員会にて選考を行い、採用予定者を決定する
- 選考結果は、6 月上旬ころ本人に通知する
採用決定後
- 採用予定者の通知が来た人は、登録確認の書類を送付する。
書類送付期間:例年6 月 中旬~6 月 下旬 - 登録確認の書類は以下の5つ
① 大学の学生証(写真付)
② 在籍大学の在学証明書(原本)
③ 在籍大学の成績証明書(原本)
④ 住民票の写し(原本)
⑤ 住民票が現住所ではない場合の書類(本人宛の郵便物や公共料金の領収書、賃貸借契約書のコピー) - 奨学金振込先の金融機関口座などをサイトに登録する。
- 採用予定者の手続きである書類送付と金融機関口座登録の両方が期限内に完了しない場合、あるいは登録情報が事実と違った場合は、採用予定を取り消す
キーエンス奨学金の目的
キーエンス財団の奨学金は企業奨学金にしては珍しくほとんど制限がありません。
指定された特定の大学も無ければ、学部もありません。親の収入や、何かに参加しなければならないということも無さそうです。
応募条件からみえる唯一のことは「最短修業年限にて卒業の見込みがあること」くらいではないでしょうか。(最短修業年限、なので入学時の浪人年数は年齢制限以下であれば大丈夫です。念のため。)
キーエンス財団はどうして何の見返りもなく、大学生に奨学金を配給するのでしょうか?
それは、財団が「学業優秀かつ品行方正な学生に対して、奨学金給付による経済的な支援を行い、もって社会に貢献する人材の育成に寄与することを目的」としてるから、と記載されています。
日本の学生の学業を支援する事によって、日本の社会をより良くすることにつなげたいという想いからなのではないでしょうか。