読書感想文のポスターに書いてある「課題図書」。
夏頃になると『今年の課題図書』が、学年ごとに発表されます。
でも「課題図書」って何でしょう?
必ず課題図書の本で読書感想文を書かなければいけないのでしょうか?
ここでは課題図書と自由図書についてお話します。
課題図書とは
課題図書とは、「感動や感想を表現しやすい本」として主催者が選定した本の事をいいます。
毎年比較的新しく出版された本の中から、専門家が子ども達の学年の理解力に合わせて多くの感動や新しい知識を得られる内容のものを選んで勧めています。
内容は小説や実際にあった話、外国の作品を翻訳したものもあります。
対象学年の基準は、
- 小学校1,2年生
- 小学校3,4年生
- 小学校5,6年生
- 中学生
- 高校生
の5つにわかれています。
冊数は各対象に3〜4冊ずつです。
自由図書とは
読書感想文の対象の本には、その他に「自由図書」という区分もあります。
これは、課題図書以外で読者が自由に選んだ本の事をさします。
ほとんどの本が対象になるのですが、『青少年読書感想文全国コンクール』に応募する場合には、ちょっとだけ注意があります。
教科書、副読本、読書会用テキスト類またはこれに準ずるもの、雑誌(別冊付録を含む)、パンフレット類、日本語以外で書かれた図書および課題図書は対象としません。
ただし、課題図書であっても該当の部以外であれば、自由読書として応募することができます。
読書感想文は課題図書のほうが有利?
読書感想文を書いて、学校やコンクールに提出するような時には、課題図書の感想文のほうが有利なのかな?と思うことも多いでしょう。
実際に課題図書となる作品には、その時の社会的なテーマが盛り込まれていることが多く、そこから新しい知識を得てほしい、書くことによって考えを深めて欲しいという主催者側の狙いもあります。(もう、かなりスケルトンです。)
ですが、
【読書感想文を書く主旨】
・本に親しむ機会をつくり、読書の楽しさやすばらしさを体験して、読書の習慣化を図ること
・より深く読書し、読書の感動を文章に表現することをとおして、豊かな人間性や考える力を育んで、自分の考えを正しい日本語で表現する力を養うこと
なのですから、課題図書でも自由図書でも構いません。
実際全国コンクールの最高賞「総理大臣賞」では、自由図書の読書感想文が選ばれることも多くあります。
自信を持って、自分の心が動かされた作品について感想文を書いてみて下さいね!