実践「来館者を増やす3つのコツ!」
【来館者が増える3つの方法】
- 実際に貸し出しをする
- 館内の禁止行為を伝える
- 開館時の目印を教える
実際に貸出を経験させる
オリエンテーションではわかったつもりでも、実際に借りるとなるとまごつく生徒は多いです。
そして毎年感じるのは、コミュニケーションをとることが苦手な生徒が多いこと。
図書委員や司書に質問できずにウロウロしているので、オリエンテーションで全員に1冊ずつ貸出するのが一番手っ取り早いです。
そうすれば、必ず返却するためにもう一度来館することにも繋がり一石二鳥です。
全員貸し出しの時間が取れない場合は、代表の生徒に前に出てきてもらって貸出・返却をデモンストレーションします。
文字で確認するよりもわかりやすいと好評でした。
館内の禁止行為を伝える
図書館で出来ることを教えるのもいいのですが、禁止行為の方が正直伝わりやすいですね。
だって実際に注意するのは禁止行為だけなのですから。
ですから、例えば「飲食禁止」「スマホ使用禁止」「カバン持ち込み禁止」「ヘッドフォン禁止」など具体的に伝えます。
その方がわかりやすいようで、管理者・利用者ともにその後の付き合いがラクになりました。
開館中の目印を伝える
「図書館に、いま入っていいのかな?」とは、扉の向こうから度々聞こえる生徒のセリフです。その都度、私は「入っていいよー!」と叫びますけど。
入館OKのわかりやすいサインは絶対に必要だと感じます。
簡単にOPNE/CLOSEの紙を貼るだけでも、シャイな生徒にとっては扉が格段に開けやすくなるようです。
このサインを最初に伝えることも入館しやすさにつながったと感じています。
最後に
たくさん図書館を利用してもらうには、1にも2にも敷居を低くして、ハードルを下げて、図書館の扉を開けやすくすること、これに尽きると思います。
毎年、試行錯誤しながらあれやこれやと新しいことを取り入れているのですが、これがけっこう楽しいんですね。
初めて司書になった方は緊張するかもしれませんが、自分に合った得意なやり方を見つけてアピールすると楽かもしれません。
注目されるのが苦手な方は映像説明にしたり、アドリブが苦手だったらプリントにしたりなど方法はいくらでもあります。
なにより図書館の利用法を知ると、学校生活が楽しいというより生徒自身がラクになることが多いということを伝えています。
疲れた時や一人になりたい時、ほっと一息つけるそんな場所だよ、と教えたい。
生徒の図書館利用の向上に繋げられることを第一目的とした時間を目指しましょう!