感想文をどうやってまとめたらいいかわからない…!
ムンク顔の声にならない悲鳴が聞こえてきそうな感じですね。
大丈夫です、完成はもうすぐ!
最終段落の書き方を見ていきましょう。
読書感想文のまとめかた
明るい展望が必須
読書をして得られるものは「学び」です。
本を読んで得た感動や驚き、悲しみでさえ、あなたは新しく感情や知識を得ています。
それは、この先のあなたの人生観の糧となる。
この糧は、あなたの未来をより良いものにしてくれる布石です。
だからまとめには、あなたの未来に対する明るい展望が必ず必要なのです。
だって私達は、そのために本を読み、知を蓄えるのですから。
読後の変化を書く
あなたは本を読み、感情を揺さぶられる経験をし、それについて丹念に洞察しながら感想文を書いてきました。
それなら、きっと心情的な部分で変化があったはずです。
本を読む前ならAと考えるけれど、読後の今ならBも有り得る。
そのAとBの差は何なのだろうか、が変化した部分です。
それを書くことがまとめになります。
自分の洞察を書く
洞察とは観察し、奥にある本質を正しく見抜くことを意味する言葉です。
読んだ本に対して自分なりの解釈や、主題に対しての読解を書くことも、まとめになります。
もちろん物語には作者の主題があり意図も存在します。
でも、それとは別に、あなたがこの本から見出した自分だけの主題があっても構わないのです。
読書から自分の主題を見通して、主題の本質を捉えること。
それがあなたの洞察としてのまとめです。
主人公の未来に思いを馳せる
主人公の行く先は、読者にとっての希望です。
ハッピーエンドがほとんどですが、バッドエンドもあるし、また今後の展開は読者の想像におまかせ形式もよくあります。
主人公のその後を考えるには、著者の意思を汲み、その思いを紡いでいかねばなりません。
まとめ
読書感想文に正解はありません。間違いも無ければ、見当違いもありません。
注目するポイントも解釈も読者の数だけあっていいのですが、なぜその解釈に至ったかの説明が出来なければただの独りよがりな文章になってしまいます。
あなたの心の琴線に触れたのはなぜか、どうしてそう思ったのか、そこから派生した気持ちは何かを皆に理解してもらえるために書き綴ってみましょう。文字に起こすとで自分自身の思いがハッキリ見えてくるものです。
感想文を書くことは、自分の気持ちを整理すること。
内側から見つめることも大事だし、俯瞰(ふかん)と言ってちょっと離れた場所から自分を客観的に見下ろしてみることも大事です。
読書を通して新しい自分を知ることこそ、感想文の本当の役割なのではないでしょうか。
・読後の自分の心境の変化を書く
・自分なりの主題解釈を書く
・主人公の未来を考察する
・明るい展望を心がける