大学受験対策

【小論文の書き方】大学入試の高校生向け(推薦型・総合型選抜)

大学入試のための推薦型・総合型選抜の諸論文を書く生徒が図書館に集まる季節になりました。図書館でも小論文の参考書や、参考文献の問い合わせが多くなる季節です。

さて、高校生が限られた時間で語彙力を高めて小論文を書くためには、以下の順番で作成するのが効果的です。

1. テーマに関連する語彙を調べる

小論文のテーマに関連する専門用語やキーワードを調べ、それらの意味と使い方を理解することが重要です。

例えば、「社会問題」について書く場合、関連用語の「少子高齢化」「貧困問題」「ジェンダー格差」などの言葉を調べて、それぞれの具体的な内容を理解しましょう。

関連語彙が多いほど理解が深くなり、内容の深い小論文が書けるようになります。

2. 関連するニュースや本を読む

新聞記事や本からテーマに沿った話題を見つけ、どのように文章が組み立てられているかを学びましょう。

そして、使用される語彙も頭に入れておきます。テーマによっては専門的な言い回しが必要なこともあるからです。

また新聞の記事も、政策や制度などを調べる時には是非読んでおきたいところです。

本の探し方

おすすめは「新書(しんしょ)シリーズ」から探すことです。

「岩波新書」「ちくま新書」など、主に社会的な出来事をテーマに出版されています。

旬の話題が論じられていることが多く、小論文の参考にとても役立ちます。

探し方は司書や書店員さんに聞いてみましょう

3. 短文作成と要約をする

調べた言葉や表現を使って、短い文を自分で書いてみましょう。

常日頃から他の人の文章を簡潔に要約する練習をすると、自分の言葉で表現する力がつきます。

4. 構成を考え、実際に書いてみる

初めにテーマの論点を3~4つ決めて、その論点に関連する言葉を頭に入れておくと、スムーズに書けるようになります。

実際に書き始めたら論理的な流れを重視し、語彙を活かしながらシンプルで明確な表現を心がけましょう。

言葉に詰まっても、幼稚な表現でもいいのでとにかく書いて、先に先に進めましょう。

とにかく最後まで書き終わらせることが大事です。

5. 文章を添削する

文章を書くことに慣れていないと、同じ言葉ばかり使用して単調になりがちです。

そのような場合は、言葉を言い換えます。

同じ意味を持つ異なる表現(類義語)を集め、できるだけ多くの言葉で表現すると、文の多様性が増します。
例:「大切」→「重要」「意義深い」「不可欠」など。

また、論理的なつながりを強めるための接続詞を確認してみましょう。「したがって」「さらに」「一方で」などの表現がスムーズな流れを作ります。

まとめ

小論文はレポートや論文といった説明的な文章の一種です。

受験における小論文は、なぜそう考えるのか、そのように判断した「明確な理由・根拠」をきちんと示せるかなどを、順を追って説明する力を判断します。

つまり自分の考えを根拠を元に筋道立てて述べる、すなわち「論じる」ことが小論文なのです。

上記にあげた方法で、効率的に語彙力を増やし、論理的に伝わる文章を目指してみてください。

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