自分が周囲からどう見られているか?
他人の客観的な視点から自分を知ることに役立つのが「他己分析」。実際に過去のキーエンス奨学金の小論文でも使われたテーマです。
最近は自己分析や自己PRと共に、様々な面接の場面でこの質問が活用されるようになりました。
他己分析にはどんな意味があるのか?他己分析を進める時に誰に何をどう聞けばいいのか?他己分析で外してはいけないポイントを説明します。
周りからみた自分=他己分析
自分で自身の特徴や長所短所などを見つけて価値観を明確にする「自己分析」はよく知られていると思いますが、周囲からの客観的視点を元に行う「他己分析」は聞きなれない言葉かもしれません。
他己分析とは、他人に自分のことを訊き、その内容から自分を分析することです。
これは、第三者の視点からみた自分像を理解することで、他人の目には自分はどう映っているのかを知ることを意味します。
つまり、自己分析を自分の内面と捉えるならば、他己分析は自分自身の外側を知るということ。自分では知らなかった一面を知ることができる可能性もあるのです。
多己分析でわかること
複数の他者が認めたあなたの特徴は、他者から見たあなたの本質です。
他者から見た自分像と、自分で思っている自己像とを照らし合わせてみると、共通している部分もあるでしょうが、もしかしたら大きく隔たる部分もあるかもしれません。
共通した長所は自他ともに認める「強み」になるので、自信を持って自己PRの参考にできます。また、共通した短所はそのまま改善のカギになります。
問題は、結果が大きく異なっているときです。これは内面と外面でギャップがある点なので、掘り下げて考える必要があります。
例えば、自分では慎重に物事を進めることが長所だと思っていても、他者からはそれが消極的な行動に見えることもあります。このように大きく見解が異なる場合には、なぜそう見えるのか理由を考え、改善する必要があります。
多己分析の進め方
他己分析を進める上で、他者の協力は欠かせません。どういった人にお願いするのが良いでしょうか。
自分自身を客観的に捉えるためには、自分のことをよく知る複数の視点が必要です。
ここからは、他己分析の協力者としておすすめな人たちを紹介します。
家族
まずは親や兄弟、姉妹に意見を聞いてみましょう。
家族は昔からの自分を一番知っている人たちです。生まれたときから現在まで見ているので、あなたの性格や傾向を最も深く理解していると言えます。
また、あなたがこれまでどのような事を経験し、どう考え行動し成長してきたのかも知っています。そのため家族の意見には具体的なエピソードによる裏付けも多く、納得のいく情報が得られるでしょう。
しかし家族だからこそ偏った見方をしてしまう部分もあるので、少々注意が必要です。
友人
自分のことを深く知る存在として、友人の意見も大事です。
特に一緒に活動している友人であれば、互いに他己分析の依頼をし合うのも良いでしょう。お互いに協力することで、気を遣わずに依頼することができます。
率直な意見を伝えることが最も役立つことを理解してもらい、ストレートに意見を言ってもらいましょう。
部活・サークルの先輩や後輩
これはぜひ聞いてほしい相手です。
多分、現在のあなたの社会的な表の顔を一番見ていて、あなたの社会的な評価を教えてくれる存在です。
あまり関係の深くない人に意見を聞ければ、表面に出やすいあなたの特徴や印象がわかる可能性が高くなります。特に第一印象の記憶を聞いてみましょう。
実際にあなたを面接で評価するのは初対面の面接官です。
あなたを深く知る人からの意見だけでなく、関係が深くない人の意見も集めることで、第一印象などを知り、面接への対策を行うことができます。